


先週に引き続き、全4週シリーズ「交通事故の過失割合」第3回をお届けします。
これまでの記事では、過失割合の基本や事故ケース別の典型的な割合をご紹介しました。
今週は、過失割合が特に“もめやすいポイント” に焦点を当て、「なぜ争いになるのか」「何に注意すべきか」を、初めての方でもわかりやすく解説いたします。
江戸川区で交通事故によるお身体の不調にお悩みの方は、せきぐち整骨院(平日21時まで受付)へお気軽にご相談ください。

交通事故の過失割合は、誰がどれだけ注意義務を怠ったかを表す重要な数字です。
しかし、事故の状況は「双方の視点」でまったく異なるため、お互いが自分のほうが悪くないと思いやすく、トラブルにつながります。
さらに、以下のような理由で話がこじれることがあります。
<原因>
◆証拠が少なく状況が曖昧
◆保険会社同士の主張が食い違う
◆過去の判例に当てはめづらい事故状況
◆ドライブレコーダーがない
◆双方が感情的になりやすい事故(接触が軽微など)
これらの要因が重なると、少しの過失割合の差でも大きな争いとなることがあります。
過失割合がもつれてしまう一番の原因は、「事故直後の状況を立証するものがない」 という点です。
その中で最も大きな力を持つのがドライブレコーダーです。
<ドライブレコーダーがあると変わること>
・衝突の瞬間が客観的にわかる
・どちらがスピードを出していたかが判断できる
・安全確認の有無を映像で証明できる
・双方の主張の食い違いを解消しやすい
とくに出会い頭事故や駐車場内の事故では、ドライブレコーダーの有無が 過失割合を大きく左右する決定的な証拠 となります。
逆に、映像がない場合は「言った・言わない」で話が長引きやすく、保険会社同士の交渉も難航する傾向があります。
多くの方は、保険会社から提示された過失割合をそのまま受け入れてしまいます。
しかし実は、
保険会社の提示=最終決定ではありません。
保険会社は法的な判断機関ではないため、算定の基準はあくまで「判例」を参考にしているだけです。
<なぜ保険会社の提示が不完全なことがあるのか>
◆提示の根拠となる情報が不足している
◆双方から正確な情報が得られていない
◆担当者の経験によって判断が異なる
◆映像・写真の提出が遅れている
そのため、過失割合に納得がいかない場合は以下の対応が可能です。
<できる対処法>
・映像や写真の追加提出
・事故状況を書面で整理し再提示
・弁護士特約を使用して専門家に相談
特に弁護士特約は、ほとんどの方が「使ったことがない」だけで、実際には非常に有効で、相談費用もかかりません。
事故後にどのように行動したかによって、過失割合が変わってしまうケースは少なくありません。
以下は特に重要なポイントです。
<事故直後に必ず行うべきこと>
【1】現場写真を撮影する
・車の位置
・衝突箇所
・停止線
・信号
・路面状況
これらを撮影しておくことで、後の判断が圧倒的にスムーズになります。
【2】警察を必ず呼ぶ
「軽い接触だから」と警察を呼ばない事故は非常にリスクが高いです。
事故証明がないと過失割合の主張が困難になります。
【3】ケガがなくても医療機関へ行く
事故直後は痛みを感じにくく、時間がたってから症状が出るケースが多いためです。
【4】当日の行動をメモに残す
・事故時の速度
・相手の様子
・ブレーキを踏んだタイミング
・相手の発言
これらの記録が後に役立つことがあります。
次のような事故は特にトラブルになる傾向があります。
【1】出会い頭事故
片方は「自分が先に進入した」と主張しがち。
【2】駐車場内での接触
優先道路の概念があいまいなため、主張がぶつかりやすい。
【3】右折と直進の衝突
直進車と右折車のどちらがどのタイミングで動いたか判断しづらい。
【4】軽微な接触事故
当事者同士が「大した事故じゃない」と思い、証拠を残していないケース。
これらの事故では、事故直後の対応と証拠が特に重要になります。
第1回でも触れましたが、過失割合と治療費・慰謝料には密接な関係があります。
【1】治療費は過失に関係なく補償されることが多い
特に自賠責保険は被害者救済が目的のため、過失が7割未満であれば治療費の支払いが認められます。
【2】慰謝料は通院日数で決まる
過失割合よりも「どれだけ通院したか」が非常に重要です。
【3】診断書が必要
医療機関で発行された診断書が補償の基礎となります。
整骨院への通院は、交通事故の補償対象として正式に認められています。
<補償される理由>
◆柔道整復師は国家資格保持者で、公的に認められた施術機関である
◆レントゲンに写らない筋肉・靭帯損傷に対応できる
◆通院日数が慰謝料の算定に必要
◆事故直後から施術することで後遺症リスクを軽減できる
江戸川区で交通事故施術をご希望の方は、**せきぐち整骨院(平日21時まで受付)**へご相談ください。
過失割合は、事故状況の解釈や証拠の有無によって大きく変わるため、同じように見える事故でも結果が異なることがあります。
今回ご紹介した「もめやすいポイント」を把握しておくことで、事故後の対応がよりスムーズになり、不利な状況を避けやすくなります。
次回の最終回では、過失割合と補償の関係を整理し、整骨院通院のポイントを詳しく解説いたします。